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BISS0001のタイマー定数の計算式
BISS0001には二つのタイマーが内蔵されています.
それらの定数を求める式を検討します.
想像される構成と動作

カウンタがカウントアップし,CARRYがHighになるとFFがリセットされ,GATEの発振が停止します.
これが安定状態で,出力OUTはLowを維持します.
入力INがHighになるとFFのQがHighになり,COUNTERのリセットが解除されると同時にGATEは発信を開始します.
このとき,出力OUTはHighになります.
COUNTERがカウントアップするとCARRYはHighになり,FFがリセットされてGATEの発振が停止します.
COUNTERもリセットされ,出力OUTはLowに下がります.
これがBIDD0001のタイマーの動作です.

時間を決めるパラメータは,C,Rとカウンタのカウント値Nです.
発振回路
発振回路はヒステリシス入力を持つインバータを利用した最も簡単な回路です.
GATEの入力・出力の状態をグラフにすると,次のようになります.

  

発振周期の簡易計算
ヒステリシスの中心電圧VCは電源電圧の1/2とすると
  

ヒステリシス電圧をHとすると、HVDDに比例するので、
  

HVDDとすると、Cの充・放電電流ICはほぼ一定と考えられます.
  

以上より、発振周期Tと周波数fを求めます.
  

タイマー動作時間の式
タイマー動作時間TUPは,カウント数をNとすると
  
係数の実測
遅延回路の入力RC1(4pin)の観測波形から定数を読み取ります.
  

  VDD=3.276V, VH=1.86V, VL=1.49V

  

遅延タイマーの動作時間TX
発振初期の遅れを無視します.
遅延タイマーのカウント数Nは49152(C000h)カウントなので,
  
  


封鎖タイマーの動作時間Ti
発振初期の遅れを無視します.
封鎖タイマーのカウント数Nは48(30h)カウントなので,